創業物語
子供時代
生まれながらにしてジャンボサイズ3600gでこの世に誕生。母方の初孫としてたくさんの愛情で育てられました。ジャンボサイズの自分は、決まって野球ではキャッチャー、鼓笛は大太鼓、騎馬戦は馬、綱引きも一番後ろの重し役(笑)で小学校時代を過ごしました。
そして、中学に入学し柔道部顧問の担任との出会いで本格的に柔道を始めるが、高校時代の地獄のような練習?シゴキ?に何度となく逃げだそうと考えていました。でも振り返ってみると、この時の経験が自分に忍耐力や向上心が育ち自信になりました。今の自分の礎はこの時期にできたと言っても過言でもありません。がむしゃらになんでもやれば出来ることを確信した青春時代です。
就職〜設立
高校卒業後、高層ビル建築に興味のあった自分は東京のゼネコンに就職。時代はバブル全盛期で仕事も他の何もかもが新鮮で刺激のある時代を過ごしました。しかし、バブルも崩壊し将来を考えるようになり地元にUターンすることに。そして、家業を手伝う決意をしました。その後、父に付いて現場修行をするもゼネコン時代とのギャップに苦しみ、父のやり方や考え方、東京との違いに疑問を感じ何度となく衝突も。今となっては父の苦労も理解できますが・・・(笑)
そんな修行時代に我慢に我慢を重ねて10年。自分はこの町でみんなとは違うペイント集団をつくりたいと思うようになり父に相談。そして念願の会社を父と設立し今に至っています。
無我夢中の日々
会社を始めたものの知名度のない会社など誰も見向きもしてもらえませんでした。でも、たくさんの名刺を作って毎日、毎日、地図を片手に片っ端に町中を廻りました。
どんな内容でも、どんな塗材でもその場でプロとして答えられるように毎晩、毎晩、塗装法や塗料の種類、樹脂の性質、特長や欠点について勉強もしてきました。
メーカーの工場や他社の工事現場を見せてもらうこともしましたが、夢中になりすぎてご迷惑をお掛けしたこともしばしば(笑)
睡眠もままならなかった日が続きましたが、まったく苦にはなりませんでした。やっと少しずつお仕事をいただけるようになり、お客様の喜んでくれる姿や感謝の言葉にやりがいを感じる日々で充実していました。丁寧に誠実にお客様の気持ちの立場にたった仕事、お客様のひとつひとつの疑問や不安を解消しながら仕事をすれば信頼を得られる。信頼を得た時のうれしさ、ねぎらいの言葉に喜びと誇りを感じる瞬間はなんともいえません。お客様にはたくさん迷惑もお掛けしましたが、たくさんいろんなことも教えていただきました。メーカや、卸、販売店、職人さん、家族など、たくさんの人に支えられながら毎日仕事をバタバタとやっています。
出会いを大切にしながら
人生にはいろんな出会いがあります。どんな出会いであってもそこにはきっと何らかの意味があると思っています。
ですから私は、出会いをただ偶然のものとはとらえることなく、とても大切にしています。
私もいろんな出会いを通じて成長させていただきました。出会いもすべてがいい出会いばかりではないでしょう。
苦い出会い、皮肉な出会い、悲しい出会い、嫌な出会い・・・・
その中には、いい出会いもあれば、悪い出会いもあるでしょう。
でもそれらをいい出会いとするか、何もなかったものとするか、不幸な出会いにするかは、私次第かもしれません。出会いがあっても、その時だけのものとして忘れてしまえば、人生の中において出会いはなかったものになってしまうでしょう。
最初の出会いを大切にして、常にアンテナを広げ関わりを持ち、さらに深められた時、お互いが出会いから得られる徳を感じられるように日々精進していきたいと思っています。